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2006年10月24日 (火)

ワタカ Ischikauia steenackeri

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さて、ネタ切れの際の飼育魚紹介。(笑)
私の飼育魚を色々と紹介してきましたが、
ここで一つ変わった個体を。
「ワタカ」です。

もともと琵琶湖淀川水系の固有種ですが、
私の住む地域では20年くらい前から
普通に見られるようになりました。
どういう経緯で侵入したのかは不明ですが、
ソウギョ同様、草を食べるという食性から
放流されることが多いようです。

ガサをしていると、この魚が集団で泳ぐ姿を
見かけることがあるのですが、
なんとなく汽水域に集団で侵入したボラをイメージさせます。
あまり見たくない光景ですね。

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写真の印象通り、のんびりとした表情が楽しいのですが、
飼育は採集後の扱いによって難易度が変わってくるようです。
非常に鱗が剥がれやすく、直に触ると指が鱗だらけになります。
釣りなどで採集する際は水の中で針を外した方が良いと思います。
網で採集した場合も同様に直に触らない方が無難です。

私は5センチ位の個体を採集してきて飼育しているのですが、
この時期のワタカは背が緑色に輝いていて、
別の魚の印象を持ちます。
しかし成長と共にこの色は銀色に変わってきます。
個人的にはこの背中の色が変わらなければ。。。
そう思います。

また、腹びれ基底から肛門までの腹縁部には竜骨状の隆起縁を形成し、
この隆起がキラキラして綺麗に見えることも。

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温和な魚ですので、混泳にも向いていますし、
何より一度環境に馴染んでしまえば、
長生きが期待できる魚でもあります。
渡辺先生の記事だったと思いますが、
18年くらい生きたと読んだ記憶があります。

25センチ位になるようですが、水槽飼育の場合、
どこまで大きくなるのかは不明です。
我が家の個体は2年で15センチ位に成長しました。

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雌雄の見分けは私には難しいのですが、
追い星がオスには発現するようです。
お腹のふくらみ具合から、この写真の手前の個体がメスで
奥がオスかな?と思っています。

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本来は私の住む地域に居てはいけない魚なので、
駆除の対象と考えられるのですが、
既に駆除できる状態では無いです。

大型の個体では貫禄がでてきますが、
このとぼけた表情をみていると、なんとも憎めない魚です。

またこのワタカは一属一種の魚ですが、
日本海沿岸ではこの魚の仲間の化石が見つかっているようです。
近縁のクルター亜属は中国大陸では非常に繁栄している魚ですが、
この種は「日本海の成立」の著者西村氏によると、
日本で誕生し中国に進出した可能性があるとのこと。
そういう意味でも興味深い魚です。

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我が家の魚の紹介」カテゴリの記事

コメント

ちょっとワタカを調べてみたんですが、琵琶湖にいたワタカが、コアユの放流で一緒に全国に広がったみたいですが、生息地は関東より北、琵琶湖、九州だそうです。ということは・・・うちの辺りではいない?あ~一度実際に見てみたいな~

投稿: たこちゃん | 2006年10月24日 (火) 20時45分

>たこちゃんへ早いレスにビックリしました。(;^_^A アセアセ…ワタカは出来れば長良川水系には侵入して欲しくないなぁ。もっと大切な魚が沢山すんでいますからね。私の良く行く川で最近アユを見ました。たこちゃんのことを思い出すと共に、「こんなどぶ川にぃぃっ!!」と驚いてしまいました。誰かの放流でしょうが、機会があれば採集してみるつもりです。私の住む地域ではすっかり定着している感のあるワタカですが、本来の生息地である琵琶湖では逆に減少しているらしいですから、皮肉ですよね。

投稿: Zacco | 2006年10月24日 (火) 21時02分

琵琶湖博物館では既に琵琶湖には居らず、流入水系の一部に生息と書かれていました。光の加減でしょうが、博物館の水槽では金色に輝いて群れていました。(私のBlogに画像があります)草食なので、かつては稲を食べる害魚として駆除していたという記録もありました。所が、最近は除草剤を使わない方法でワタカに注目しているとか…。いつものことですが、人間の勝手さには呆れます。琵琶湖産鮎の放流によって全国に広まっているようですね。

投稿: 懐畔泥鰌 | 2006年10月24日 (火) 23時22分

琵琶湖淀川水系の固有種ですが、滋賀県在住の私は1度も捕まえたことがありません。滋賀県にも居るようですが、私の活動範囲では棲息していないようです。Zaccoさんのところ方が多数棲息しているみたいで、羨ましい。

投稿: ryu-oumi | 2006年10月25日 (水) 09時04分

琵琶湖博物館で、ワタカに関しての考察や歴史なんかも展示されていました水族館だけでなく、博物館でも魚の詳しい歴史などが見れてオススメです。ワタカは先日霞ヶ浦で釣れました。霞ヶ浦までは着ているようですがさて、一体どの辺りまで生息しているのでしょうか。福島に行ったときにでも探してみます。私の行っている地域ではアユの放流もあるから居てもおかしくないので。でも、私のいつも行く川では見ないんですよね。水が冷たすぎるのかな??

投稿: うみへび | 2006年10月25日 (水) 22時31分

汽水域のボラ、、、ハイ。ウロコはがれやすいです。(T-T) 手で持つと手がウロコだらけになります。すみません。こんなコメントしかできなくて。それにしても18年とは!

投稿: さぼてん | 2006年10月25日 (水) 22時56分

>懐畔泥鰌さんへブログの画像を拝見しました。綺麗に金色に輝いてますね。(*^。^*)他にも記事興味深く読ませていただきました。m(__)m湖内には既に居ないのですか。。。私は温帯性淡水魚全般に興味があるので(日本産淡水魚のルーツを考えると外せないと思います)、ワタカには会えて嬉しいのですが、やはり正常な川の生態系ということを考えると、居て欲しくないという矛盾した感想を持っています。ワタカは草食と紹介される事が多いですが、本当は雑食性の魚なんですよね。草が好きなのは確かみたいですけれど。「人間の勝手」まさにその通りですよね。

投稿: Zacco | 2006年10月25日 (水) 23時09分

>ryuさんへ羨ましいって。。。。何か本当に変な感じですよね。滋賀に住んでいて固有種が見れないというのも。。。稚魚の数をみると、かなりの数が生息しているようですし、適応能力の高い魚なのではないかと思います。特に私の良く行く川では必ずタモに入りますから。。。何かのきっかけで元に戻るといいのですが。でも、このコメントを読んでいる方で、「生息地に戻したい」といって、他の地域で採集した個体を琵琶湖に放流するのだけは絶対駄目です。

投稿: Zacco | 2006年10月25日 (水) 23時15分

>うみへびさんへ霞ヶ浦にも登場ですか。。。なんか昔霞ヶ浦に抱いていた想いが少しずつ。。。(笑)コアユの放流は本当に問題ですね。私が現在、アユに良い印象が持てずにいるのは、この問題があります。福島でワタカが捕れないことを切に祈ります。噂では、福島には○○ドジョウ(謎)も生息しているとか。。。放流して生息するようになるまで、一体どれくらいの数を放流すれば定着するのか?不注意で。。。なんて言い訳は通じない話ですよね。

投稿: Zacco | 2006年10月25日 (水) 23時20分

>さぼてんさんへボラもウロコが剥がれやすいですよね。(*^。^*)私も昔は対馬という島に住んでいたのですが、壱岐には淡水魚が結構棲んでいるのに、対馬にはタカハヤとギンブナくらいで、あとは両側性回遊魚ばかりでした。ですから、さぼてんさんの気持ちは良く分かります。ボラは河川のかなり上の方まで侵入してきていましたから、馴染みの深い魚ですね。ワタカのイメージにボラを引き合いに出したのは、そんな理由からかもしれません。でも、あまり間違って無い気がしますので、想像しやすいかも?

投稿: Zacco | 2006年10月25日 (水) 23時27分

ご無沙汰していました。無気力感から復帰しました。ワタカいいですね~。図鑑でしか見たことがないので、様々なアングルがとても良いです。確か淀川水系でべーさんが捕まえていたような。。国内移入魚として九州には生息するようです。

投稿: きつね | 2006年10月26日 (木) 22時46分

>きつねさんへお久しぶりですね。復帰されたとのこと嬉しいです!!(*^。^*)私は逆に少し忙しい最中ですが、これからも宜しくです。仰るようにワタカは九州から北陸まで繁殖が確認されているようですね。私が最初に捕ったのが20年以上前からなので、その頃から私のフィールドには居る様子です。そんなに最近の移入では無いと思われます。

投稿: Zacco | 2006年10月27日 (金) 10時09分

Zaccoさんに影響され、先日ワタカを捕りに湖西に向かいましたが残念ながら捕獲できませんでした(姿も見れなかった)。次回、また挑戦したいと思います。

投稿: ryu-oumi | 2006年10月31日 (火) 17時41分

>ryuさんへ私の記事でわざわざすみません。渡辺先生も本の中で紹介されていたように、限定された地域にしか生息していないようですね。私は日曜日に別の施設でワタカの成魚を見てきました。我が家のは。。。。まだまだ子供ですね。あそこまで大きくなると、貫禄があり、間抜け顔とは言えない迫力がありました。ご無理の無い範囲で、再チャレンジされて下さいね。次回の報告楽しみにさせていただきます。m(__)m

投稿: Zacco | 2006年10月31日 (火) 18時57分

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