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2006年11月 5日 (日)

ヌマムツ Zacco sieboldii

皆様3連休の最終日、如何おすごしでしょうか?
私は今日もばっちりお仕事でした。。。

Fi2621432_1e                                                         さて、今日は以前予告していたヌマムツについて紹介しようと思います。
最近までカワムツA型と呼ばれていたこのヌマムツ。
私にとっては、凄く憧れの魚だったのです。

わざわざこの魚を見るために、近隣の県まで出かけた程です。
しかし、最初に出会った時の印象は、
まさかこんなに近くにいるとは。。。
というのが正直な感想でした。

というのも、その川の上流部は以前採集して調査していたのですが、
その時はカワムツ(旧B型)しか捕れなかったからです。
下流にまさか生息しているとは想像もしていませんでした。

このように両者が共存している場所では、
上流にカワムツ、下流にヌマムツと
棲み分けがなされていることが多いようです。

Fi2621432_2e                                                         とはいっても、最初に見つけたのは稚魚サイズのものばかりで、
成魚を捕まえるまでそれから暫くかかったのですが。。。

今でも、私が一番好きな魚はこのヌマムツかもしれません。
勿論、タナゴとかアブラハヤなど他に会いたい魚は沢山いるのですが、
私がふと魚捕りに行こうと思った時は、
この魚を見に行くことが多いです。

写真はメスの個体ですが、産卵期になると婚姻色こそ出ませんが、
縦条が青(緑)っぽく変わったり、消失したりします。
よくオイカワとの交雑が起こるのも、
こうしたメスの色の変化がオイカワのオスに勘違いを起こさせるとか。

Fi2621432_3e                                                         カワムツとの見分けは、
1.オスの婚姻色が桃色がかった赤色である(カワムツはオレンジ色)
2.胸ビレ、腹ビレの前縁が赤い(カワムツは黄色)
3.体側の縦条が淡い
4.側線鱗数が異なる(ヌマムツ53から63、カワムツは46から55)
5.尻ビレ条数が9軟条、カワムツは10軟条

とありますが、
・婚姻色を出したオスの追い星がえら蓋の所にもある。
なども付け加えておきます。
勿論例外や地域変異で胸ビレの色が
オレンジっぽい個体がいたりするんで難しいのですが。

Fi2621432_4e                                                        私の住む福岡県では有明海流入河川産のヌマムツの古い標本が
東京大学に保管されていることから、
天然分布であることが証明されていますが、
私の採集場所はこの地域ではありませんので、
天然分布かどうか?は不明です。

Fi2621432_5e                                                        飼育に関してはカワムツに比べ、温度変化による白点病にかかりにくい
ため、簡単だと言われていますが、
私の印象は少し違っています。

特に小さい個体は水槽導入直後にスレなどから
死亡に至るケースが多いように思います。
(一度水槽に馴染んでしまえば、非常に安定しています。)

あと、河川下流や沼地などあまり流れのない場所に生息している
らしいのですが、水槽の水が汚れてくると、
皮膚の色の明るさが落ちるように感じます。
(新鮮な水にすると、元に戻ります。)

私の印象としては、赤いカワムツだったこのヌマムツ、
韓国にはZacco koreanusという黄色の婚姻色をもった
カワムツがいるようです。
http://cafe.daum.net/fishandpeople
このZacco koreanusは更に3種類からなるかもしれないとのこと。
Zacco属はまだまだ新しい発見があるかもしれませんね。

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我が家の魚の紹介」カテゴリの記事

コメント

ヌマムツ、奇麗ですね。純淡水魚は、これからも様々に分類が分かれそうで面白さがありますよね。

投稿: きつね | 2006年11月 5日 (日) 21時49分

餌用に採ってきて結局水槽に居ついている魚、ずっと、オイカワと思っていたけど、もしかしたらカワムツかも・・・ヌマムツでは無いとは思うのですが。また、よく観察してみます。この手の魚は同定が難しいですよね・・・。

投稿: べーさん | 2006年11月 5日 (日) 23時52分

魚とかそういうのよりも何よりもお仕事お疲れ様ですm(_ _)m

投稿: うみへび | 2006年11月 6日 (月) 12時51分

雄の婚姻色がカワムツより綺麗なので、私も欲しい種類です。ヌマムツの成魚って見かけませんね。こちらの川では、アブラハヤ大量、カワムツ少量、オイカワ微量という感じで、ヌマムツは見かけません。また、捕りに行くリストが増えてしまった。

投稿: ryu-oumi | 2006年11月 6日 (月) 17時26分

>きつねさんへ淡水魚に限らず、学者によって細かく分けたいタイプの方と、大雑把な分類でよい(表現は悪いですが)とい方がいるようですね。新種と認定されるまで、渡辺先生達が頑張ったお陰でこのヌマムツの名前もあるんだと思います。ヌマムツという名前自体には賛否両論があるようですが。

投稿: Zacco | 2006年11月 6日 (月) 18時44分

>べーさんへ琵琶湖水系では、地域により逆にカワムツが珍しかったりすることもあるそうですね。稚魚の写真も今度是非紹介したいと思います。私個人の意見ですが、えら蓋がカワムツの稚魚よりも赤いような気がします。Zacco属にかかわらず、稚魚の同定は難しいですよね。。。

投稿: Zacco | 2006年11月 6日 (月) 18時49分

>うみへびさんへお心遣い有り難うございます。m(__)m今週末が連休なので、それまで少し頑張ります!!例のモノ、遅くなりましたが、今日送りました。本当にお待たせして申し訳ありません。到着まで暫くお待ち下さい。

投稿: Zacco | 2006年11月 6日 (月) 18時50分

>ryuさんへ私の得た情報だと、ヌマムツが多い地域が琵琶湖周辺にあるらしいので、採集ができること祈ってます。渡辺先生の写真を見たときと、現在飼っている個体とでは、赤い色の具合がかなり違う印象があります。地域変異なのか?この辺はどうもわかりませんが、琵琶湖産のヌマムツが見れるのを、私は個人的に楽しみに待ってます。(^。^)アブラハヤ大量。。。楽しみだ。(笑)

投稿: Zacco | 2006年11月 6日 (月) 18時54分

なんかイメージしていたヌマムツと違いますね・・・もっとカワムツに色が近い感じで想像していたのですが、結構赤いんですね。これならうちの水槽でヌマムツかな?っと思っていたのは完全にカワムツですね^^;

投稿: たこちゃん | 2006年11月 6日 (月) 21時23分

>たこちゃんへヌマムツには、僕も最初会うまで暫くかかりました。いきなり会えたというラッキーな方もいらっしゃるでしょうし、出会いも含めて日淡の楽しみなのかもしれませんね。(^。^)やや下流域の流入河川や用水路を探してみると、いるかもしれませんよ。

投稿: Zacco | 2006年11月 7日 (火) 20時53分

情報提供有難う御座います。琵琶湖周辺は仕事で行かないもので、最近ご無沙汰です。休みの日に時間を見付けて挑戦してみます。

投稿: ryu-oumi | 2006年11月 8日 (水) 11時46分

映画のシーンが切り取られたような風景。きれいです。。。 (´▽`)はぁぁ・・♪(うっとり)本当にきれいです。。。夢の中に出てきそうです。。。

投稿: さぼてん | 2006年11月 8日 (水) 16時43分

>ryuさんへどんな魚でも、初めて出会った時の感動は忘れがたいものですが、ヌマムツは初めて見たときも本当に嬉しかったです。探す苦労に見合うだけの価値はあると、僕は思います。(^。^)

投稿: Zacco | 2006年11月 9日 (木) 21時11分

>さぼてんさんへいやいや、褒めすぎですよ。さぼてんさんにそんなこと言われたら、嬉しくて調子に乗っちゃいます。(*^▽^*)ェブタもおだてりゃ木に。。。。いえいえ、精進したします。有り難うございます。m(__)m

投稿: Zacco | 2006年11月 9日 (木) 21時15分

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